しんえいビューティークリニック医師ブログ

墨田区錦糸町にある美容皮膚科クリニック医師の徒然話

通常診療再開のお知らせ

4月上旬の緊急事態宣言発令以降、日数・時間を減らして診療しておりましたが、本日5月25日月曜日より、通常どおりの診療日・時間での診療を再開致しました。しばらく予約枠を制限しておりましたので、ご予約が取りにくい状況が続き、ご迷惑をおかけ致しました。なお、通常どおりのスケジュールでの診療となりましても、ご来院時の検温・体調確認等や院内の消毒の徹底など、4月上旬以降行っております感染防止対策は当面の間継続して参ります。詳しくは下記のリンクをご確認ください。

 

5月25日以降の診療(通常診療再開)について https://shin-ei-beauty.com/info/3049/

当面の診療体制(感染防止対策)について https://shin-ei-beauty.com/info/3020/

できてしまった顔のニキビをできるだけ早く治すには?

顔のニキビは、沢山できた場合はもちろん、1個や2個出た程度でも結構メンタルに来るものです。すこしでも早く治したいと思われる方が多いのではないでしょうか。

そもそもニキビができにくいように普段から色々と予防策を取っておくのが望ましいですが、何事も完璧というのは難しく、いかに予防策を取っていてもニキビが出るのを完全に抑えることはできません。出る時は出てしまいます。

ニキビの一般的な治療法や予防法については、また改めてお話するとして、できてしまったピンポイントのニキビをできるだけ早く治す、少なくとも目立たなくさせるにはどうすれば良いのかについて検討してみます。ある意味ニキビの救急治療とでも言いましょうか。

さて、突然ニキビが出る場合、大きく分けて①まだ若干の赤みと腫れ感があるだけのケース、②すでに明らかに赤く膨らんでいるケース、と2つのパターンがあります(その他に炎症がほとんどなく、脂だけが溜まっている白ニキビが急にできることもありますが、今回は割愛します。)

まず①のケース。この場合は炎症が始まっているけれども、まだそこまで強くない状態です。この状態でお勧めなのは、中程度以上のランクのステロイド外用剤を塗布することです。ご存知のようにステロイドには炎症を抑える働きがあり、初期段階のニキビで使用すれば炎症が次の段階に進まず、落ち着くことが期待できます。風邪の引き始めに葛根湯を飲むと、その後の進行が抑えられることがあるのとイメージが似ていますね。さらにニキビの原因菌に有効な抗生物質外用薬と、アダパレン等の角質を整える作用のある外用薬も塗布しておくとさらに効果が期待できます。さらに念を入れるなら、抗生物質ビタミンB2、B6、C、Eを内服します。これらの治療で抑えられなければ②の段階に進んでいきます。

なお、ステロイド外用剤は両刃の剣ですので、漫然と長期に塗り続けることは避ける必要があります。悪い時に期間限定で強めのステロイド剤を使用するのが重要です。

次に②のケース。こちらも上記同様にステロイド外用をしてもいいのですが、すでに炎症が進行しているため、効果はかなり限定的です。赤く膨らんでいるケースでは、中に膿が溜まってきていることが多く、この膿を早く外に出すことが最も重要です。皮膚の中に膿が溜まっていると炎症が引きにくいからです。清潔な状態でできるなら、自分で針を刺して穴を開け、中身を押し出すのも良いと思います。ただ、針を刺す場所や角度、深さを自分でコントロールするのは意外に難しいです。②のケースでは、早めに医療機関で膿などの内容物の圧出を受けるのが最も効果的です。多くの美容皮膚科では、炭酸ガスレーザーを用いたにきびの圧出がよく行われています。炭酸ガスレーザーは通常、ほくろやいぼを除去するのに使用し、簡単に言えば皮膚を削ることができる治療器です。このレーザーを皮膚の一点に適切な方法で照射すると、そこに穴を開けることができます。もっとも、穴を開けるだけであれば針でも構いません。炭酸ガスレーザーを使うメリットは、遠赤外線のレーザー光線の熱エネルギーにより、穴を通じてニキビの内部の殺菌、抗炎症効果をもたらすことです。また、針を刺すよりも出血がしにくいです。膿などの中身を出した後は、①と同様に抗生物質の外用薬塗布と抗生物質ビタミンB2、B6、C、Eの内服をするとより効果的です。

なお、当院でも炭酸ガスレーザーを使用したニキビの膿などの中身を出す治療(圧出)を行っています。ピンポイントにできたニキビを至急治したい時はご相談ください。状態により、その他のレーザー治療や注射点滴などを組み合わせることをご提案することもあります。

 

 

当面の診療体制について(5月7日時点)

緊急事態宣言の発出以後、診療体制等について通常と異なる形で対応させていただいております。本日(5月7日)時点で、5月31日まで宣言が延長されております。それに伴い、本日(5月7日)以降5月31日までの診療日時について当院ホームページでご案内しています。なお、5月31日までの期限までに5月14日や21日頃に宣言の見直しが行われる可能性があります。期限までに宣言の終了があった場合は、適宜診療日時の変更を行う予定です。その際は、本ブログ及び当院ホームページでご案内します。

詳しくは下記のリンクをご確認ください。

当面の診療日時のご案内(5/7以降)https://shin-ei-beauty.com/info/3032/

当面の診療体制 https://shin-ei-beauty.com/info/3020/

当面の診療体制等について(4月30日時点)

緊急事態宣言の発出以後、診療体制等について通常と異なる形で対応させていただいております。本日(4月30日)時点で、5月6日期限の宣言が延長されるか否か不明の状態ですが、暫定的に5月7日以降の診療日時について当院ホームページでご案内しています。なお、宣言が延長されるか否かにかかわらず、5月7日から9日まではホームページでご案内の通りの時間での診療とさせていただきますので、ご了承ください。

詳しくは下記のリンクをご確認ください。

当面の診療日時のご案内(5/7以降)https://shin-ei-beauty.com/info/3032/

当面の診療体制 https://shin-ei-beauty.com/info/3020/

当面の診療体制等について

コロナウィルス感染症拡大防止のため、当面の診療体制等について、従来とは異なる対応をしております。

詳しくは下記のリンクをご確認ください。

https://shin-ei-beauty.com/info/3016/ (診療日時変更について)

https://shin-ei-beauty.com/info/3020/ (診療体制について)

炭酸ガスレーザー治療の際の感染対策について

 炭酸ガスレーザーは様々な治療に使える便利な機器です。コンパクトで価格も手ごろなため、多くの美容皮膚科で導入しています。当院も保有しています。この炭酸ガスレーザーが特によく使われるのは、ほくろやイボの治療です。蒸散、焼灼など様々な効果を持ちますが、分かりやすく言えば皮膚を「削る」タイプのレーザーです。

 炭酸ガスレーザーの治療の際は、多かれ少なかれ血液や体液が皮膚の外に出てきます。ここでは単純に、「血が出る治療」になるとお考えいただだければ結構です。専門的には観血的治療と言います。「血が出る治療」ということは、もし何らかの感染症をお持ちの患者様だった場合、血液を介して患者様から医療従事者へ、また医療従事者や器具を通じて患者様から患者様へ、感染症が伝播する可能性があります。

 これまで、様々な医療機関炭酸ガスレーザーの使用状況を見てきましたが、納得できる感染対策を行っているところは一軒もありませんでした。せいぜい、患者様が変わるごとに、ハンドピース(医師が手で持つ部位)の先端をアルコール綿でささっと拭く程度で、それすら行っていない医療機関が多かったです。

 当院では、ハンドピースには持つ部位全体にフィルムを巻き、操作パネル(治療中に操作パネルに触れて照射設定を変化させることがよくあります)にもフィルムを貼り、治療ごとに毎回このフィルムを交換しています。また、レーザーの照射口も毎回アルコール綿で丁寧に拭いています。また、処置に使う器具はすべて使い捨てか滅菌されたものを使用しています。

 ここまで感染対策を徹底しているのは、自分が歯科治療を受ける時にいつも院内感染に不安に感じているからです。一昔前に比べれば歯科での院内感染に対する意識が向上し、治療ごとに目の前で手袋を交換する、削る道具の先端(タービンというのでしょうか)も治療直前に滅菌パックから開けて出すなどの目に見える感染対策をしてくれる歯科が増えていると思います。しかし、そういう感染対策をしっかりしている歯科であっても、ライトの操作や様々な道具が入った引き出しを開ける動作、マイクロスコープを操作する、などの時に手袋をした手で触っている状況を目撃します。細部まで完璧に感染対策を行うとなれば、コストや手間が大変だと思いますが、結果的にそういう姿勢は患者様から評価され、経営にも良い影響を与えると思います。

新型コロナウイルスと高濃度ビタミンC点滴

興味深い記事が現代ビジネスに掲載されていましたので、少し触れてみたいと思います。

上海市新型コロナウイルス治療に実践する「ビタミンC」点滴の実力

全文はhttps://gendai.ismedia.jp/articles/-/71103

記事では中国武漢の症例や上海市当局の見解を紹介し、大量のビタミンCの摂取が、新型コロナウイルスの予防や治療に役立つ可能性を指摘しています。ただし、筆者は従来からビタミンCの大量摂取を勧める活動をされている方のようですので、その点をふまえて読む必要はあると思います。

上海市は、COVID-19患者の治療にビタミンCの点滴(IVC療法)を認めた。ビタミンCの量は症状の重さによって変わるが、目安は、体重1kg1日あたり50~200mgである。成人体重を70kgとすれば、この容量は1日約3,500~14,000mgになる。点滴は非常に有効である。なぜなら、ビタミンCの効果は点滴するほうが経口摂取するよりも少なくとも10倍は高いからである。 

記事中では、ほかに経口でのビタミンC大量摂取でもコロナに対する予防効果があったと推測される症例も紹介されていますが、上海市は点滴によるビタミンC摂取を推奨しているようですね。どのような薬でも経口投与と点滴(注射)投与では、一般的に同じ量でも効果に大きな差があります。経口の場合、消化吸収の過程である程度ロスがあるため、摂取した量すべてが体内に吸収されるわけではないですし、血中濃度の上昇度合も緩やかになるからです。また、同じ薬を同じ方法で摂取する場合でも、摂取量によって効果の出かたに差が出ます。経口であれ点滴であれ、「大量に」摂取することに何らかの意義がある可能性があります。

ビタミンCは普段から健康維持のために毎日服用している方も多いでしょうが、この記事を読むと、コロナが落ち着くまでしばらく服用量を普段より増やすという選択肢も考えられますね。ビタミンCは水溶性ビタミンなので過剰摂取はまず問題になりませんし、様々なクリニックで行われている高濃度ビタミンC点滴は15000mgから100000mgという莫大な量のビタミンCを1時間から2時間程度で投与しますが、副作用はまずありません。経口摂取によるビタミンCを多少増やしたところで副作用についてはまず心配しなくてよいでしょう。気軽に試せるコロナ予防方法として試してみてもよさそうです。

なお、記事中では、

ウイルス感染症に立ち向かう際の基本は、人体の抗酸化力を最大にすること、感染したら症状を最小にするために免疫力を高めることである。感染を予防するには1日3,000~9,000mgのビタミンCを数回にわけて経口摂取するとよい。これが「経口メガドース療法」である。

と記載されています。

クリニックでよく処方されるシナールという錠剤であれば1錠あたり200mgのビタミンCが含まれていますから、この「経口メガドース療法」に従えば、1日15錠から45錠を飲むことになります。1回1錠、1日3回で1日3錠飲むのが通常量ですから、その5倍から15倍の量を飲むことになります。シナールにはパントテン酸カルシウムというビタミンも含まれていますが、ごく少量ですので、1日15錠から45錠程度飲むぐらいでは特別な副作用は心配しなくても良いでしょう。

ところで、当院でも高濃度ビタミンC点滴を行っていますが、投与量は25000mgと50000mg(25gと50g)の2種類です。容量的には業界標準だと思いますが、これでも記事中の上海市の推奨する容量を大幅に超えています。高濃度ビタミンC点滴は美白などの美容目的だけでなく、抗炎症作用や免疫力強化作用、がんの代替治療などの効果を求めて平時から広く行われている治療です。なお、基本的に安全な治療ですが、G6PD欠損症という遺伝的素因がある方と腎機能が悪い方、妊娠中の方は受けられません。G6PD欠損症については、日本人ではかなりまれ(人口の0.1%以下)ですが、ごく稀にいらっしゃいますし、この疾患があると高濃度ビタミンCにより血球が破壊されるおそれがあるので、ビタミンC点滴を受ける前に必ずG6PD活性の有無を検査しておく必要があります。当院では、他の医療機関で25g以上の高濃度ビタミンC点滴を受けていた方を除き、点滴前に必ずこの検査を受けていただいています。検査はごく少量の血液を採取するもので、数日で結果が出ます。当院の高濃度ビタミンCについては改めてまたご紹介したいと思います。